まつ毛美容液は妊婦期間や授乳中に使っても大丈夫?
まつげ美容液の使用で心配になるのが、妊娠中や授乳中です。
特に妊娠中は、食べるものだけでなく、薬や環境などあらゆるものが赤ちゃんに伝わって、悪い影響を及ぼしたりと心配な時期ですね。
結論からいうと、まつげ美容液の成分によっては、妊婦さんや授乳中の方が使わない方が良いものもあります。 逆に、使ってもOKのまつげ美容液も多くあるので混同しないようにするのが大切かと思います。
妊娠中や授乳中でも安全にまつ育はできるので、参考にしてみてくださいね。
「ビマトプロスト」は妊娠中・授乳中には使わない
まずは妊娠中や授乳中に使ってはいけないまつげ美容液を書くと、「ビマトプロスト」が入っているまつ毛美容液です。
まつ毛美容液の情報サイトなどをみると、「まつ毛育毛剤はダメ、まつ毛美容液は安心」というサイトがありますが、これは少し雑な分け方です。
というのはまつ毛美容液の中にも妊娠中によくない成分があるからです。
医薬品成分ビマトプロスト(と類似成分)のあるなしを基準に考えないとダメなんですね。
主な商品 | 妊娠中 | 授乳中 | |
---|---|---|---|
ビマトプロストの点眼 | ルミガン、ケアプロストなどまつ毛育毛剤 | × | × |
ビマトプロストをまぶたに塗る | グラッシュビスタ、ラティースなどまつ毛育毛剤 | △ | △ |
ビマトプロスト類似成分をまぶたに塗る | リバイタラッシュ、ラピッドラッシュなどまつ毛美容液 | △ | △ |
ビマトプロストのない一般的なもの | エリザクイーン、ディアモストアイラッシュなどまつ毛美容液 | ○ | ◎ |
まとめるとこんな表になります。
ビマトプロストの点眼は使っちゃダメ
表の上から解説すると、まずルミガンやグラッシュビスタなどのまつげ育毛剤と呼ばれるまつげ美容液には「ビマトプロスト」という医薬品成分が入っています。
この成分は「妊娠中には使用しないこと」となっています。マウスの実験で大量投与した場合に流産、早産などが報告されています。
妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。動物実験では、妊娠マウスに 0.3mg/kg/日以上を経口投与した場合に、流産及び早産が認められ、妊娠・授乳ラットに0.3mg/kg/日以上を経口投与した場合に、胎児毒性(胎児死亡等)が認められた。なお、これら所見が発現した際の親動物における曝露量(AUC)はヒト点眼時の68倍以上であった。
上の内容を簡単に説明すると、目薬として点眼する量の68倍の量を妊娠マウスに口から与えたところ、流産や早産が確認されたというものです。
なので、量が全く違いますが、目薬として目に入れるのは良くないということです。
ビマトプロストを「まぶたに塗る」は意見が分かれる
上記のマウスの実験は、緑内障の目薬として目に直接使用した場合を想定しているルミガンの話で、まつ毛育毛剤をまぶたへ塗布することによるものではありません。
まぶたへの塗布では赤ちゃんへの影響はまずないというお医者さん談もあり、心配しすぎることはないという意見もあります。
ただし、心配な方はわずかでもリスクはないのに越したことはないので、ビマトプロストを避けた方が無難でしょう。
「ビマトプロスト類似成分をまぶたに塗る」も同じく避けるが無難
類似成分ってなにさ?と思った方もいるかもしれませんが、海外製などの日本で安全性が確認できていないまつ毛美容液には、ビマトプロストによく似た成分が含まれたものが一部あります。
まつ毛美容液として化粧品で販売されていますが、成分としてはビマトプロストとそう変わりありません。色素沈着などの副作用としても医薬品と同じようなものが上がっているので、心配な方は避けるのが無難です。
詳しくはまつげ美容液の色素沈着の記事で書いています。
ビマトプロストが入っていないまつ毛美容液は大丈夫!
ビマトプロストやこれに似た成分が入っていないまつ毛美容液なら、まつげ美容液は赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはありません。
基本的にまつげ美容液は化粧品なので、種類としては普段使いの化粧水や乳液と同じ類なのです。
肌の表面に塗り、毛穴の中の毛根にゆっくりと作用するものなので、お腹の赤ちゃんまで影響を及ぼすことはまずありません。妊娠中に使っている化粧水や乳液が、お腹の赤ちゃんに影響を及ぼす?と考えると納得いくと思います。
むしろ、まつ毛を伸ばすのには時間がかかるので、妊娠中もしっかりまつ毛ケアをしたほうがいいですし、妊娠中は栄養が不足してしまいがち、ホルモンバランスも崩れてしまいがちなので、まつ毛が減ってしまう可能性もあります。
産後の抜け毛が頭髪にではなく、まつ毛に出てしまう方も少なくはありません。
そういった意味でも、まつげ美容液であればそのまま使い続けたいところですね。
その他、肌トラブルのための薬に注意
まつげ美容液はほとんどの場合、妊婦が使用しても安全ですが、肌に多少の負担となってしまう可能性があることは覚えておきたいところ。
特に妊娠中は肌がデリケートになる人が多いので注意が必要です。
肌に大きな影響が出てしまうとその治療をすることになり、その治療が赤ちゃんに悪い影響を与える可能性がゼロではありません。
妊娠をすると自分の体に大きな変化があるということは考えておかなければいけません。
もし肌の治療をするときは、できるだけ飲み薬より塗り薬など赤ちゃんに影響の出にくいものを利用するのがいいかもしれないのでお医者さんに相談しましょう。
最近のまつ毛美容液は、アルコールフリー、数種類無添加など肌に優しくて効果の高い商品もあります。
プチプラなまつ毛美容液ほど肌によくないものを入れている傾向にあるので注意しましょう。
安全性の高いものは、まつ毛美容液おすすめランキングも参考にしてみてください。
実際に妊娠中でもまつげ美容液を使っている人は多いですし、問題があった例はほとんどありません。
むしろ心配しすぎることの方が赤ちゃんにも体にも悪いくらいです。
妊娠中・授乳中のまつ毛美容液のまとめ
まとめると、
- まつ毛育毛剤かまつ毛美容液ではなく、ビマトプロストの有無が重要
- ビマトプロストの点眼は妊娠中、授乳中ともに使わない
- ビマトプロストのまぶたへの塗布は妊娠中、授乳中ともに心配な方はやめておく
- ビマトプロストに似た成分はまつ毛美容液であっても注意
- ビマトプロストのないまつ毛美容液は妊娠中、授乳中でもOK
です。
妊婦さんや授乳中の方が注意するのは、医薬品成分の「ビマトプロスト」とそれに似た成分だけで、一般的にまつ毛美容液と言われるものは基本的に安全です。
お気に入りのまつ毛美容液を見つけて、キレイなママでいられるようまつ育していきたいですね♡