まつげが抜けるのは病気かも?病院治療の概要とセルフチェック!
最近やけにまつげが抜けるなー(涙)
まつ毛が一部分だけごそっと抜けちゃった
まつげが急に細くなってきた気がする
あれ?ひょっとしたら病気!?
こんなことが心配になった方は、ひょっとしたら、まつ毛貧毛症という病気かもしれません。
「まつ毛が抜けてしまう病気」と言われるとちょっと心配になってしまいますが、実は「まつ毛が抜けてしまう」というのは少し違うし、病院へいけばほぼ治ります。
ここでは、まつ毛が抜けてしまう病気のことや、自分でできるまつ毛貧毛症のセルフチェック、病院治療の内容などをまとめています。
まつ毛貧毛症とは?を簡単に
まつ毛貧毛症とは、まつ毛が不十分であったり不足している状態を指します。
「状態」を指すものなので、医師の診断にもよりますが、自分でまつ毛が他の人より明らかに少ないんです(涙)と思えば、まつ毛貧毛症と診断される可能性は十分あります。
まつげが抜ける原因は?
一部が抜けてしまったまつげ
日常的な原因と、病気によるものがある
まつげが抜ける原因は、アイメイクのときのダメージや、加齢、ホルモンバランスの乱れなど様々ですが、時には他の病気によってまつげが抜けてしまうこともあります。
上記では主に日頃のまつげが抜ける原因について書いていますので、ここでは、病気が原因でまつげが抜けてしまう例を紹介します。
- 円形脱毛症
- 眼瞼炎(がんけんえん)、眼瞼縁炎(がんけんえんえん)
- 結膜炎
- 抜毛症(ばつもうしょう)
円形脱毛症でまつ毛が抜ける?
症状...円形に脱毛脱毛してしまう
円形脱毛症というと頭にできるものじゃないの?という方が多いですが、実はまつげでもあります。
円形脱毛症では色々な原因があり、これまでは主にストレスがその原因を考えられてきましたが、最近では、体の免疫細胞が毛根の組織を悪いものとして認識し、攻撃することによって脱毛するのではないかと考えられています。
円形脱毛症の中でも○○型といった色々な種類があり、その中でも汎発型と言われる円形脱毛症はまつ毛や眉毛などの頭髪以外の毛も抜けてしまいます。
眼瞼炎(がんけんえん)、眼瞼縁炎(がんけんえんえん)
症状...まつげの根元やまぶたに炎症ができる
まつげの根元の部分の皮膚の炎症で、ひどくなるとまつげの脱毛につながります。
ウィルスや細菌に感染することで起こる「感染性眼瞼炎」(ものもらいなど)と、花粉や体のアレルギー反応などによる「非感染性眼瞼炎」があります。
まつ毛に潜むまつ毛ダニや、マツエクの接着剤(グルー)、つけまつ毛、まつ毛パーマが直接の原因となっていることもあります。
参考記事:
結膜炎(けつまくえん)
症状...結膜の炎症、目の充血、目やにが出るなど
まぶたの裏側と白目を覆う結膜が炎症を起こす病気で、充血や目やになどを起こします。
ウィルスや細菌に感染することで起こる、「細菌性結膜炎」、「ウィルス性結膜炎」のほか、
アレルゲン(アレルギーのもとになる物質)が付いてできるアレルギー性結膜炎など色々な種類があります。
マツエクの接着剤(グルー)や、つけまつ毛、まつ毛パーマが直接の原因となっていることもあります。
抜毛症(ばつもうしょう)
症状...自分でまつ毛を抜いてしまう
自分でまつ毛を抜いてしまう「クセ」によって起こるものです。
毛を抜くのはよくないと意識しながらやってしまう場合と、無意識のうちに抜いてしまう場合があります。
髪の毛の例が多いですが、まつげや眉毛を抜いてしまう例もよくあります。
精神障害とされていて、ストレスや不安が原因と考えられてきましたが、最近では、神経細胞と脳の連絡に支障があるという説も有力です。
まつ毛貧毛症かも…そう思ったらセルフチェック!
自分はまつ毛貧毛症なんじゃない?そう思ったらセルフチェックをして確認してみましょう。
- まつげが少なくてスカスカ
- まつげが短くてビューラーでも立ち上がらない
- まつげが細くてマスカラをつけるとダマになる
- まつげが薄い
- まつげが1日10本以上抜けている
- まつげの一部分がまとめて抜ける(抜けた)
- 頭髪の抜け毛も同時にある
これらの項目を多く満たすほど、まつ毛貧毛症の可能性は高いです。もちろん他の症状や他の病名になるかもしれませんが(前述)、早めに病院に行って診察を受けましょう。
あまり当てはまらない方は、まつ毛美容液でもまつ育効果は期待できるのでこちらを先にご覧ください。
まつ毛が抜けるときは何科に行けばいい?
何科に行けばよいのか?ですが、皮膚科、眼科、形成外科、美容外科などです。
どこの病院でもいいわけではなく、まつ毛貧毛症のことに詳しいお医者さんに見てもらい、きちんとした治療を受けましょう。
そこで、地域のクリニックを検索してまつ毛貧毛症の治療を行える病院を探すのがおすすめです。
住んでいる地域で、皮膚科、眼科、形成外科、美容外科。これらの科を探しましょう。
または、「まつ毛貧毛症 住んでいる地域名」
で検索してもいいですね。
また、まつ毛貧毛症を心配する方は、「もしかして怖い病気!?...」などのストレスもまつ毛には良くないので、何はともあれ一度病院で診察を受けましょう。
電話をかけるなら、一応まつ毛貧毛症の治療ができるのかを聞いておくとさらに安心ですね。
病院に行く前にメモしておくと◎
病院に行く前にすることはまだあります。それは話すことのメモです。
病院に行くと緊張したり、なぜか言いたいことをいくつか忘れてしまうということはありませんか?しっかり自分の言いたいことをすべて言えるようにメモしておきましょう。
診断を受けてまつ毛貧毛症かどうかを医師が判断してくれます。
もしまつ毛貧毛症であれば、植毛や薬の処方、生活指導などの判断によってその後どうするかを説明されます。
まつ毛貧毛症の治療はどんな感じ?
では、まつ毛貧毛症だった場合具体的にどんな治療をされるのでしょうか。
一通り紹介します。
- 生活指導
- 自宅ケア
- ほかの疾患の調査
- 植毛や投薬
@生活指導
まつ毛に限らず体毛は生活習慣と大きな関係があります。
まつ毛貧毛症であれば生活習慣の指導を受ける可能性は高いです。
まつ毛貧毛症の原因となるのはストレスや栄養の偏り、睡眠不足などです。
これらに問題があれば、直すように指導されるはずです。
A自宅ケア
自宅での過ごし方が当然まつ毛への影響を与えるので、日常生活の中でどのようなケアをしていけばいいのかを指導されます。
特にメイクはまつ毛への負担となってしまう可能性が高いので、どうすればいいのか指導を受けるでしょう。
メイクやクレンジングに使っているものまで見直すことがあるので、何がいけなかったのをしっかり知ることができるはずです。
今使っているメイクをメモしていくとスムーズですね。
Bほかの疾患の調査
まつ毛貧毛症はメイクや生活習慣だけでなく、ホルモンバランスや、前述の眼瞼炎、皮膚炎などのほかの疾患が原因となっていることがあります。
そうした疾患がないか知っておくことが大切なので、自分の疾患や、その他気になっていることは全部医師に伝えるようにしましょう。
C植毛や投薬
毛母細胞という毛を作り出す細胞がそもそもない場合は、まつげを増やすためには植毛をしなければなりません。
毛母細胞がそもそも少ないのは生まれつきだったり、後天的な病気の影響だったりしますが、多くの場合そこまでの心配はいりません。
毛母細胞があってもその働きが活発でない場合は投薬によって発毛を助けてあげる必要があります。
どの治療法もすぐに効果が出るわけではないので、地道に毎日ケアをしていかなければいけません。植毛であればすぐに毛が増えると思うかもしれませんが、基本的には少しずつ植えていくので、量が増えるまである程度の時間はかかります。
まつ毛貧毛症の治療費は全額自己負担
まつ毛貧毛症を病院治療するとなると、 保険がきかないため自己負担になります。(全国同じ)
初診料は3000円前後(再診で1000円前後)、治療薬代が12000円〜20000円くらい(2ヶ月分)になります。
治療薬はグラッシュビスタ
グラッシュビスタ 5ml
治療薬はほぼ100%、まつ毛貧毛症の医薬品「グラッシュビスタ」で治療することになります。
参考記事:
こちらはまつげの生え際に塗る医薬品で、ある程度まつげが生える効果は認められています。
病院の処方薬であるグラッシュビスタは、効果が強い分、副作用もあります。それが目の充血やまぶたの色素沈着、眼圧低下など。また、もし妊婦さんだとしたら、この薬はあまり良くないので使わない方が無難です。
重度ではない人はまつ毛美容液もおすすめ
- 上のセルフチェック項目でそんなに当てはまらなかった人
- 妊婦や授乳中の人
- まつ毛の抜ける本数が1日5本くらいの人
- 病院治療が思ったより高額で悩む人
このあたりの人は、成分の強さはおとりますが、まつ毛美容液もおすすめです。
医薬品と比べて効果はゆるやかにはなりますが、価格も安く、副作用をほとんど気にせずまつげ育毛をすることができます。
まつ毛美容液でも同じように1〜2ヶ月で効果を実感できる人が多くいるので、こちらから試しても良いかもしれません。
おすすめの一覧はこちらでチェックしてみてください。
まとめ
以上、まつげが抜ける病気にまつわるお話でした。
まつ毛貧毛症は治せる病気です。と同時にまつ毛は薬でもボリュームUPできるという事実も心強いですね。
保険がきかない美容扱いになるのが悲しいところですが、気になる方はクリニックを探しましょう。
ただ、病院に行ったからといってすぐにまつげが増えるわけではないので早めに行動をしておきたいですね。